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不織布の仕様書の読み方
目付・厚さ・引張強度・吸水・毛羽。仕様書の各行が何を語り、何を語っていないかを整理します。
仕様書は比較の道具であって、カタログではありません。比較したい数値と、同じ方法で測られた数値でなければ、道具として機能しません。不織布の購買で起きる誤りの多くは、素材の選び間違いではなく、測り方の違う数値を並べて比べたことから生じます。
目付は「点」ではなく「幅」で示される
目付は単位面積あたりの質量です。どの仕様書でも最初に載り、吸水性とコストを最も大きく左右します。確認すべきは、目標値と許容差がセットで書かれているかどうか。許容差のない単一の数値は、納品時に検証できません。
厚さと嵩高さは同じではない
目付が大きいから厚いとは限らず、厚いからよく吸水するとも限りません。エンボスは見かけの厚さを増やし、穿孔は素材を減らしますが、どちらも目付は変えません。圧縮の有無が書かれていない厚さの数値は、比較に使えません。
引張強度には方向がある
不織布のウェブは異方性を持ち、流れ方向(MD)と幅方向(CD)で強度が異なります。数値が1つしかない仕様書は、話の半分しか書いていません。絞る、巻くといった使い方では、破断を予測するのは幅方向の値であることが多いです。
吸水には少なくとも3つの意味がある
吸い上げる速さ、保持できる量、荷重をかけたときに手放す量は、それぞれ別の測定です。速いが保持が少ないタオルも、遅いがよく保持するタオルもあります。どれが必要かは用途で決まります。サロンタオルは髪から早く水分を移すこと、バスタオルは体を拭くのに足りる量を保持することが要件になります。
試験方法の記載がない吸水値は、装飾です。
毛羽は書かれていないことが多く、そして重要です
毛羽(リント)は、濃色の台や肌の上でお客さまが気づくものです。すべての供給元が測っているわけではなく、進んで開示する例も多くありません。フェイシャル用途であれば、「問題ありません」という説明ではなく、方法と結果を求めてください。
使える仕様書の条件
判断に使える仕様書は、各数値の隣に試験方法を書き、寸法には許容差を与え、どの構成改訂番号に対する値かを明示しています。当社の仕様書には日付も入れています。3年前に測った数値は、別の素材についての主張だからです。